【食事工学】

【食事工学】 ~ 仕事のパフォーマンスを3倍にするたった1つの方法 ~ http://www.mag2.com/m/0001669654.html 私はこのメルマガを、副業としてやっているのですが、 良くこんな質問を受けるんです。 「なぜそんなに働けるんですか?」と。 このメルマガは、平日毎日配信しているのですが、 当然、仕事中(本業の方)には一切作業しません。 もちろん、仕事(本業の方)では残業もあり、 夜12時を過ぎることもあります。 その仕事の後に執筆しているんです。 では、なぜそんなこ

【食事工学】糖でなくて脂肪!?痩せて仕事もうまく行く!

本日は2回目の発行になります。

さて、今日のテーマは「脂肪」です。

ニューヨークタイムズでも、この実験結果が話題となり、
1面で取り上げられていました。

Cutting Sugar Improves Children’s Health in Just 10 Days
(糖を絶つことで、子供の健康がわずか10日間で改善)
http://nyti.ms/1WERbLX

さて、正確にこの記事を理解するには、食品表示の知識が必要です。
ここでいう、糖というのは、砂糖や果糖と言った、単体の当分のことです。
それを今回、カロリーはほぼ同じ、でんぷんなどに置き換えたという
ことですね。

そしてそれにより、血圧、コレステロール値、その他の健康指標に
いい結果をもたらしたということです。
ちなみに、体重に変化はなかったとのことですが、まあ、
たった10日間ですからねえ。。。

さて、ニュースも詳しく見たいです。

それにしても、今日はこのメルマガで最も大事な話。
脂肪についてお伝えしたいと思っています。

それではメルマガにいきましょう。

/1.Head Line NEWS ~世界で話題の健康問題~
(なぜ糖がダメで、でんぷんで健康になれたのか?)

/2.ストーリーで学ぶ食事工学 ~八木翼の半自伝物語~
(糖でなくて脂肪!?痩せて仕事もうまく行く!)

/3.食事工学サイエンス ~より科学的な情報を~
(あなたはホルモンに支配されている。食品であなたは頭が良くなる。)


■■■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■■【食事工学】 ~ 仕事のパフォーマンスを3倍にするたった1つの方法 ~
■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
・このメルマガでは、私およびその周辺の人間が実際に体験した
食事によるパフォーマンス改善について解説します。

学術的な見解を多く含んでおりますが、あくまで私的な体験を基にした
情報であり、パフォーマンスの改善には個人差があることをご了承ください。

・病気を患っている方は、必ず医師と相談の上実践してください。

 

■■■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■■1.Head Line NEWS ~世界で話題の健康問題~
■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
糖がなぜダメなのかは、後で解説するとして、
今回判明したことは、カロリーが全てというのは、
大きな間違いだということです。

こういった健康の話題って、日本じゃあまり大きく取り上げられないんですよね。
これは結構な大発見ですし、ご飯を多く食べる日本人にとって、
非常にいいニュースだと思います。

こういうニュースにしっかり関心を持てる親と、
全く関心を持てない親では、子供の体形や
知能指数に影響が出てしまうのは当然ですね。

自分のことはもちろんですが、食事工学は、
子孫繁栄や子供の教育にも大いに役立ちます。

私は一応英語関連のメルマガを発行するくらいの英語力はありますので、
世界の健康情報は、積極的にお届けしていきたいです。

さて、まずはニュースを読んでみましょう。
大事な部分を抜粋しました。

ざっくり要約させていただきますね。
------------------------------------------------------------------
Cutting Sugar Improves Children’s Health in Just 10 Days
(糖を絶つことで、子供の健康がわずか10日間で改善)

Obese children who cut back on their sugar
intake see improvements in their blood pressure,
cholesterol readings and other markers of health
after just 10 days, a rigorous new study found.
(糖の摂取を控えた肥満児は、血圧、コレステロール値、
その他健康指標に、たった10日で改善が見られたと、
厳格な研究で明らかとなった。)

They removed foods with added sugar from a
group of children’s diets and replaced them
with other types of carbohydrates so that the
subjects’ weight and overall calorie intake
remained roughly the same.
(1つの子供のグループの食事から、砂糖を加えた
食品を取り除き、それを炭水化物に置き換えた。
条件として、体重と、摂取カロリーは、同じに保った。)

After 10 days, the children showed dramatic
improvements, despite losing little or no weight.
(10日後、子供は、全く体重は減らさず、劇的な改善を見せた。)

The findings add to the argument that all calories
are not created equal, and they suggest that those
from sugar are especially likely to contribute to
Type 2 diabetes and other metabolic diseases,
which are on the rise in children, said the study’s
lead author, Dr. Robert Lustig, a pediatric
endocrinologist at the Benioff Children’s Hospital
of the University of California, San Francisco.
(この発見は、全てのカロリーが同じように作られるわけではなく、
糖の摂取は、現在子供でも増加している、2型糖尿病と、
その他メタボリック関連病に影響力を持つと、この研究の
主筆者であるカルフォルニアのサンフランシスコにある、
カリフォルニア大学病院のBenioff Children’s Hospitalで、
小児内分泌学者であるDr.Robert Lustigは述べた。)

“This paper says we can turn a child’s metabolic
health around in 10 days without changing calories
and without changing weight ? just by taking the
added sugars out of their diet,” he said.
(「この論文は、我々は、代謝上の健康を、カロリーや体重を
変えることなく、約10日間で改善できると述べている。
食事から糖を抜くだけで。」と、彼は述べた。)

“From a clinical standpoint, from a health care
standpoint, that’s very important.”
(臨床上の立場からも、健康ケアの立場からも、これは、
非常に重要なことだ。)

引用文献:The NewYork Times:
By ANAHAD O'CONNOR OCTOBER 27, 2015
http://nyti.ms/1WERbLX
------------------------------------------------------------------

素晴らしい研究ですね。

カロリーを変えず、糖を抜くことで、健康が大きく改善されることが
示されたのです。

ここでは直接言及していませんが、私の食事工学でも、
果糖を含んだ果物の摂取はお勧めしていません。

果物と聞くと、なんとなく体に良さそうだと思う方は多いですが、
私は、体に悪いと断言します。

基本的に、果物は果糖を多く含みます。

果糖は、血糖値を大きく上げ下げし、あなたの集中力に
大きく影響を与えますし、血糖値が上がったのちに、下がることで、
お腹が減ったように錯覚する効果もあるのです。

血糖値が上がると、膵臓からインスリンが分泌されます。
インスリンが分泌されると、細胞内に糖を取り込むようになります。

その結果、血糖値は下がり、脳は、もっと血糖値を取れるように、
食事をするよう指示します。

そして、さらに食物を食べるという悪循環に陥るのです。

果物(果糖)を摂取すると、食欲は増進されます。

今回の研究では、カロリーは変えていないので、
食欲増進による食べすぎという、果糖の悪い部部は、
抑えられています。

しかし、それにもかかわらず、同じカロリー摂取でも、
糖の悪影響が示されました。

ソフトドリンク、果物の摂取は、十分注意したほうが良さそうです。
果物には、ビタミンも含まれますが、それらは野菜で十分
摂取可能です。

それよりも、果糖の有害性は大きいです。

「果物は体にいい」という迷信はついに終わりを告げられましたね。

 

■■■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■■2.ストーリーで学ぶ食事工学 ~八木翼の半自伝物語~
■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「良質な脂肪ですか?」

私には聞きなれない言葉だった。

「そうだ。まあ、いっぺんに説明してもきりがない。
まずは、糖を抜くところから始めてみたらどうだ?

ソフトドリンクはもちろん、ご飯、小麦を抜いてみろ。」

今まで食材にこだわったことがなかった私には、
不思議なアドバイスだった。

ご飯は、大事なエネルギー要素だし、小麦だってそうだ。
いったい何を食べればいいのか。。。

「先生、けど、それを食べれなかったら、僕は何を食べれば
いいんですか?」

私は不思議になって尋ねた。

「糖を除いた食品だ。脂肪もO.K.だし、タンパク質もO.K.だ。
脂肪にもいろいろな種類があるし、パーフェクトな食事を目指すなら
こだわるべきだが。。。
まあ、まずはそれだけで十分効果が出る。
試してみろ。
人生変わるぞ?(笑)」

「はあ、分かりました。
では、今日はこれで失礼します。」

「幸運を祈る!」
藤沢先生は、人差し指と中指を交差させ、
アメリカ人の幸運を祈るというポーズをしながら見送ってくれた。

それにしても不思議な話だ。
これまで学校給食では、ご飯も小麦も毎回食べていたし、
まさかそれを抜くなんて、考えもしなかった。

ましてや、これまで体に悪いとされていた脂肪はいいなんて。

タンパク質が必要なのは、自分の体がタンパク質でできているから、
なんとなくわかる気がするけど。

それにしても、量についても特に何も言われなかったな。
大丈夫なのかな。。。

まあ、生物化学の先生が言うんだ。
試してみよう。

私は、翌日からこの方法を試してみることに決めた。

翌日、朝目が覚めて朝食は、ご飯を抜いて、
目玉焼きとベーコンを食べた。

いつもと同じように学校に行った。
すると、なんと眠くならない。
いつもだと、9時30分ごろには、眠くなって、机に突っ伏して
しまうのに、その眠気が来ない!

私は手ごたえを感じた。
10時30になっても眠気は来なかった。

しかしだ。。。

段々とお腹が減り始めた。
今日の昼ごはんは何を食べようかばかり考えていて、
全く授業に集中できない。

これじゃ寝てても起きてても変わらないじゃないか。。。

後で、先生の所へ相談に行ってみよう。

しかし、眠気という問題は何とかクリアできた。
長年戦っていた問題だっただけに、私は少し嬉しかった。

 

■■■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■■3.食事工学サイエンス ~より科学的な情報を~
■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
さて、今日も糖の話ですね。

糖は体に悪いというと、

「何を言っているんだ!?
そんなの迷信だし、馬鹿じゃないの?」

という人は、たくさんいます。
特に日本では、お米はデンプンでできていて、
糖はエネルギー源であると信じられています。

もちろん、全ての糖が悪いわけではありませんし、
今回のニューヨークタイムズに掲載された実験でも、
単糖をでんぷんに置き換えたことにより、
様々な症状(インスリン抵抗性、血圧、コレステロール値など)
が改善されています。

では、これを全て脂肪に置き換えたらどうなったでしょうか?

実はこれは様々な意見が出る部分だと思いますが、
脂肪の種類によっては、私はアリだと思います。

今回症状が改善した理由の一つは、血糖値の急上昇を
抑えることができたことだと考えられます。

血糖値の上昇を表す指標にGI値というものが使われます。
糖尿病の方は、GI値が、60以下の食品を食べることを推奨されていますが、
今回の単糖類は、GI値が100超えの強者です(笑)

グラニュー糖:110
白砂糖:109
菓子パン:95
食パン:91
白米:84
ニンジン:80
インスタントラーメン:73
パン粉:70
アイスクリーム:65

これらのものを食べると、血糖値が乱高下して、食欲をさらに
増進させる危険があるわけです。

特に、危険なのが菓子パンや食パンですね。
朝食に菓子パンを食べると、多くの人は、午前中の途中でお腹が
減ります。

今回のストーリーでは、タンパク質摂取でもお腹が減っていましたが、
菓子パンでは、血糖値を一度上げ、そこから下げているので、
食物への渇望はさらに高くなるでしょう。

多くの人は糖尿病にでもならない限り、血糖値を意識しませんが、
午前中なんとなくイライラすることが多い人は、これらの食品を抜き、
脂肪に変えてみると、面白いことが起こります。

お腹が減らず、不機嫌にならないのです。

これは私も実践していますし、海外ではすでにこの効果は
実証済みです。

脂肪の種類については、今後紹介していきます。

 

■■■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■■編集後記
■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
いやー、それにしてもカロリーだけ意識するダイエットが
どれだけ使い物にならないか証明できてよかったです。

人間の体は、そういう単純なものじゃないんですよね。

様々な専門家は、その分野にとってだけ正しい知見で
物事を発言するので、他の分野に悪影響(例えば脳に!)
を与えていてもお構いなしなんですよね。

そこら辺をこのメルマガでしっかりと統合していきたいです。

継続は力なり!
だめでもともと!(笑)
八木翼でした。


八木翼のその他の活動

・ バフェットの眼(無料)
http://www.mag2.com/m/0001277652.html

・ バフェットの眼(有料版)
http://www.mag2.com/m/0001595741.html

・毎日5分!経済英語NEWS!
http://www.mag2.com/m/0001212350.html

感想、要望等ありましたら
お気軽にご連絡ください。

die-try-in@hotmail.co.jp

twitterもやっております。
http://twitter.com/#!/tentengu

 

【食事工学】 加工肉に発がん性はあるのか!?

【食事工学】 加工肉に発がん性はあるのか!?

さて、今日が初めての発行となります。

それにしても、世間で話題になっているのはWHOの加工肉に発がん性
認められたとの発表です。

急な発表でびっくりした人も多いと思いますし、加工肉業界からは、
WHOへ批判の嵐が巻き起こっているようです。

今日はその問題についてもじっくり見ていきたいと思います。

■■■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■■【食事工学】 ~ 仕事のパフォーマンスを3倍にするたった1つの方法 ~
■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
・このメルマガでは、私およびその周辺の人間が実際に体験した
食事によるパフォーマンス改善について解説します。

学術的な見解を多く含んでおりますが、あくまで私的な体験を基にした
情報であり、パフォーマンスの改善には個人差があることをご了承ください。

・病気を患っている方は、必ず医師と相談の上実践してください。

1.Head Line NEWS ~世界で話題の健康問題~
2.ストーリーで学ぶ食事工学 ~八木翼の半自伝物語~
3.食事工学サイエンス ~より科学的な情報を~

■■■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■■1.Head Line NEWS ~世界で話題の健康問題~
■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
世界ではいつも健康に関数ことが話題になっています。

しかし、こんなに大きく健康のニュースが取り上げられるこれは、
めったにありません。

今日は、みんながわけもわからず怖がっている
「加工肉発がん性問題」
に、しっかり切り込んでいきたいと思います。

日本のテレビ局は本当にへっぽこだと思うのは、
ここら辺の科学的検証や、原文にしっかり当たっていない
ニュースがほとんどだったからです。

人の生死に影響する重大な情報なのに、本当にどうかしているん
じゃないかと思ってしまいました。

さて、私は、このニュースが発表され、WHOのサイトに行き、
がっつり原文を読ませていただきました。

ついでにQ&Aコーナーまで設置されていて、案外分かり易かったので、
その中から重要なものを抜粋して和訳したいと思います。

-------------------------------------------------------------

Q. How many cancer cases every year can be attributed
to consumption of processed meat and red meat?
(1年間にどのくらいの人が、加工肉、もしくは赤肉の消費が
原因で癌になるのですか?)

A. According to the most recent estimates by the Global
Burden of Disease Project, an independent academic research
organization, about 34 000 cancer deaths per year worldwide
are attributable to diets high in processed meat.
(独立研究機関であるthe Global Burden of Disease Project
により行われた、最近の推計によれば、1年あたり、
3万4千の癌による死者は、高い頻度の加工肉の食事に
起因している。)

Eating red meat has not yet been established as a cause
of cancer.
(赤肉は、いまだ癌の原因と確立されていない。)

However, if the reported associations were proven to be
causal, the Global Burden of Disease Project
has estimated that diets high in red meat could be responsible
for 50 000 cancer deaths per year worldwide.
(しかし、報告した研究協会のthe Global Burden of Disease Project
では、高い頻度の赤肉の食事は、世界中で、1年に5万の癌による
死者を出している可能性がある。)

These numbers contrast with about 1 million cancer deaths
per year globally due to tobacco smoking, 600 000 per year
due to alcohol consumption, and more than 200 000 per year
due to air pollution.
(比較すると、たばこの喫煙で1年に100万人が癌で死に、
1年に60万人がアルコールの消費で死に、20万人以上が、
大気汚染で死んでいる。)

-------------------------------------------------------------


というわけで、たばこは別格としても、アルコールで60万人
の癌死者を出しているわけですから、3万4千や5万なんて、
気にする必要は全くない。。。

とは、言いずらいですよねー(笑)

因みにこの研究は、

それにしてもそもそも論として、red meatとProcessed meat
ってなんなんだよってところの定義を明確にしておきましょう。

これもWHOが載せています。

-------------------------------------------------------------
・Red meat :
(赤肉とは)

refers to all types of mammalian muscle meat, such as beef,
veal, pork, lamb, mutton, horse,and goat
(例えば牛、子牛、ブタ、ラム、マトン、馬肉、ヒツジ
等のほぼすべての哺乳類の筋肉などです。)

・Processed meat :
(加工肉とは)

refers to meat that has been transformed through salting,
curing, fermentation, smoking,or other processes to enhance
flavour or improve preservation.
(塩処理、保存処理、発酵、燻製、その他、香りを高めたり、
保存を改善したりした肉です。)

Most processed meats contain pork or beef, but processed
meats may also contain other red meats, poultry, offal,
or meat by-products such as blood.
(多くの加工肉には、ブタと牛が含まれるが、赤肉や鶏肉、
内臓肉、血液から作られた肉なども含まれる可能性がある。)
-------------------------------------------------------------

というわけで、よく見ると魚肉は入っていないんですね。
一応。
魚肉ソーセージはセーフなの?
これは、研究して入っていないのか、それとも研究してないだけなのかは
あいまいですが。。。

まあ、研究していないんでしょうね。

さて、このような結果を見ていて私が思うのは、
この研究はあくまで疫学であるということです。

疫学というのは、個人ではなく、集団を対象とした、
疾病の秩序ある研究で、統計による科学調査のことです。

というわけで、今回の研究で、発がんのプロセスが解明されたうえで、
肉が危険だといっているわけではないんです。

というわけで、個人的には、全ての肉が危険というよりも、
ある特定の種類の肉が危険性が高いと考えています。

それは、「最強の食事」という本で紹介されているのですが、
グラスフェッド肉とグレインフェッド肉の違いが大きいように
思います。

グラスフェッド肉というのは、いわゆる牧草飼育肉です。
牧草ですので、当然、農薬やホルモン剤などは投与されておらず、
より自然に近い形での肉です。

グレインフェッド肉というのは、穀物で育てられた肉です。
このグレインフェッド肉はかなり問題視されています。

家畜の飼料穀物というのは、管理体制が緩いため、
飼料にカビが生えていたり、さらには、肉牛にエストロゲン
とういホルモンを与え、30%少ないカロリーで太らせ、
たりしています。

この牛肉を比較すると、大きく値が違うのが、不飽和脂肪酸
という脂肪の量です。

不飽和脂肪酸は、安定しておらず、細胞内でフリーラジカル
を産みやすく、発がん性の原因と言われています。

そのため、グラスフェッドなのか、グレインフェッドなのかが、
今後牛肉を食べていくうえで非常に大事になっていくと思います。

ここの研究がされていないのが非常に残念ですね。

これは、疫学という学問の性質上しかたないことですが、
今後、さらに科学的な分析を進め、肉の安全性の
精度を増してほしいです。

私の予測では、グラスフェッドは安全。
グレインフェッドが危険という結果が出てくると
考えています。

今後もWHOをはじめ、世界各国の研究機関の論文、雑誌は積極的に
取り上げていきたいと思います。


■■■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■■2.ストーリーで学ぶ食事工学 ~八木翼の半自伝物語~
■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
10年ほど前、私は学生だった。

その私が悩んでいたことの一つが、昼食後の異様な眠気だ。

私は普通の人より、昼食後の異様な眠気が顕著だった。

学食で他の仲間たちと同様に定食を取り、同じように
午後の授業を受けても、必ず私だけが眠ってしまうのだ。

しかも、この時寝ているからと言って、夜眠くなくなる
わけではない。

夜もしっかり寝ているのに、昼食後は、
毎回ひどい眠気に襲われていた。

そのたびに先生に注意されるが、異常な眠気に襲われている私は、
非常に不機嫌で、無視して睡眠をとり続けることが多かった。

私の授業態度は、問題になっていた。

学校内の教授陣が集まる会議でも話題になったほどで、
私はその委員長に呼び出され、授業態度を改めるよう
指導された。

前日に睡眠をしっかりとるよう指導されたが、
私は8時間しっかり寝ても同じ結果しか出せなかった。

私は、科学系の学校に通っていたのだが、月曜の午後の授業は
生物化学だった。

生物化学は、30代で女子学生からも人気があるイケメンの
藤沢先生が講義をしている。

授業が終わった後、挨拶をする前に、生物化学の
藤沢先生がこう告げた。

「八木君、授業が終わった後、私の研究室に来なさい。」

しまった。。。

私は怒られるのだと確信した。

授業が終わり、私は研究室へ行った。

私の学校は、単位制であり、この先生が単位をあげると
認めてくれない限り、私は単位を貰えないのだ。

大抵の授業は、テストの成績がほとんどだが、
この生物化学の授業では、授業態度も加味されるので、
逆らうことはできなかった。

さらに悪いことに、この生物化学の単位は必修単位というもので、
この単位を取れなければ留年確定となる。

私の居眠りは、想像以上に悪い結果を生みそうになっていたのだ。

テストさえできてれば単位をくれるだろう、
と気軽に考えていた私には、気分最悪の呼び出しであった。

「失礼します。」

そう挨拶して、研究室に入った私を、藤沢先生は意外なほどの
笑顔で出迎えた。

「おお、よく来たな。まあ、座れよ。

それにしても良く毎回あんなに眠れるな。
夜ちゃんと寝てるのか?」

英語の論文が積み上げられた机に腕をかけながら、
意外なほど優しく私を迎えてくれた。

てっきり怒鳴られると思っていた私は驚きを隠せなかった。
そのため、質問に答えるまで、数秒の間をおいてしまった。

椅子に腰を掛け、私の悩みを相談した。

「はい、別に寝ていないわけじゃないんですが、
昼ご飯を食べると、どうしても眠くなっちゃって。。。

先生の授業だけじゃなくて午後の授業はだいたい全滅なんです。。。」

そういうと、藤沢助先生は、図を描きながら答えた。

「なるほどね。
それは、食後の低血糖が原因だと思う。」

低血糖?食事をすると、血糖値はあがるんじゃないんですか?」
と私は答えた。

「その通りだ。ちゃんと授業聞いているじゃないか。

確かに、食事の中の炭水化物が分解され、腸から取り込まれた
糖が血液に分泌され、血糖値は上がる。

しかし、血糖値が上昇すると、肝臓のランゲルハンス島
からインスリンというホルモンが放出され、
糖をグリコーゲン(貯蓄型の糖分)、または脂肪に
変えて蓄えることで血糖値を下げるんだ。

そして、そのインスリンが過度に効きすぎたり、必要以上に
多量に放出されたりすると、血糖値が大きく下がってしまう。

これが眠気につながるんだ。

これは、低血糖症と呼ばれ、案外普遍的にあるもんなんだ。」

藤沢先生は、スラスラと説明をしてくれた。

まさか自分がそんな症状に悩まされているなんて
思ってもみなかった。

ただただ、眠気に打ち勝てず、自分は怠け者なのではないかと
悩んでいたのが、嘘のようだ。

「先生、それで、低血糖はどうやったら治るんですか?」
僕はせがむ様に先生に尋ねた。

「それを直すのは難しい。
それは君の体の特性だからだ。」
藤沢先生は答えた。

「じゃ、じゃあ、僕は一生、昼食後眠くなっちゃうんですか??」

僕は、自分の一生が台無しになる恐怖におびえた。

「安心しろ。簡単な解決方法がある。
良質な脂肪を取ればいい。」

藤沢先生がニヤリと笑いながら答えた。



■■■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■■3.食事工学サイエンス ~より科学的な情報を~
■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
現在、多くの人がインスリンに苦しめられています。

苦しめられ方は2つあります。

1つ目は、糖尿病とよばれるものです。

先天性のものもありますが、後天性のものもあります。

これらは、腎臓がうまくインスリンを出せなくなったり、
インスリンが出てもそれを感じ取れなくなって発生します。

インスリンは、上がりすぎた血糖値を下げるためのホルモンの一種です。

肝臓から発生したインスリンは、血液中に放出されます。

そのインスリンは、体内にある細胞のインスリン受容体と結合します。
すると、細胞は、糖を細胞内に取り込むようになります。
これにより、糖は血中から細胞へ移動し、血液から糖を減らすことができます。

しかし、それがうまくいかなくなったのが、糖尿病です。

インスリンが出ない場合、インスリン受容体がインスリンを感じ取れなくなる場合、
その他糖を運ぶ機能に障害が出る場合など、理由は様々です。

インスリンを感じ取れなくなることをインスリン抵抗性といいます。
この抵抗性が出る原因は、主に3つあり、

1.インスリン受容体の数が減少したこと
2.インスリン受容体を介した情報伝達の能力が低下した状態であること
3.インスリン受容体の阻害物質が存在すること

です。

インスリン抵抗性が、ついてしまうと、糖尿病と同じ症状になってしまいます。
これは、炭水化物を抜きすぎると、ついてしまうので気を付けた方がいいです。

インスリン抵抗性がついた状態で、インスリンを食べてしまうと、
血糖値が上昇したままの状態となってしまいます。

血液の中のブドウ糖が多くなると、血液はドロドロになって、
流血が悪くなります。

どれだけ糖を摂取しても細胞に行き渡らず、臓器に栄養が運ばれないため、
臓器はエネルギー不足になります。

そのため、臓器は、周りにある脂肪や筋肉をエネルギーにするのです。
糖尿病患者がやせ細ってしまうのはそのためです。

同じ症状が起こる可能性がありますので、炭水化物ダイエットのやりすぎには
注意が必要です。

そして2つ目が今回話題に出てきた低血糖症です。

これは、逆にインスリンが効きすぎる症状ですね。

糖を食べ、血糖値が一度上がり、それに対してインスリンが放出されます。
このインスリンの量が多すぎたり、インスリン受容体が過剰反応
したりすれば、血中の血糖値は下がりすぎます。

この血糖値の下げ方で、症状が変化してきます。

・血糖値が急激に下がりすぎる場合
 空腹、発汗、不安、動悸、震え、唇の乾燥

・血糖値が緩やかに下がりすぎる場合
 集中力がなくなる、眠気が酷い、意識の混濁、おかしな行動
 頭痛、ケイレン、昏睡状態

食事の後にお菓子を食べちゃうなんて人は、こういった症状が
関連しています。

もちろん、血糖値を上げすぎないことがまず第一です。



■■■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■■編集後記
■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
いやー、それにしても私の新規メルマガと時を同じくして、
ちょうどWHOのニュースが話題になったのでびっくりしました(笑)

こういう問題にも積極的に取り組んでいきたいですね。
英語読めるってやっぱり役に立ちますね。

結構、魚類が含まれるのかどうかを気にしている人は多いですからね。
スーパーの店頭に、

「今回のWHO赤肉発がん性研究発表に魚類は含まれていません!
本日魚類は特売セール!!」

なんてポップをつけておけば、逆にスーパーに追い風になるんじゃない?
と思っていました。

コンビニとかはほぼ加工肉なので、厳しいかもしれませんね。

さて、第1回目の発行でしたが、今後はTwitterでも発言回数増やして
行こうと思います。

健康関係の。

継続は力なり!
だめでもともと!(笑)
八木翼でした。


八木翼のその他の活動

・ バフェットの眼(無料)
http://www.mag2.com/m/0001277652.html

・ バフェットの眼(有料版)
http://www.mag2.com/m/0001595741.html

・毎日5分!経済英語NEWS!
http://www.mag2.com/m/0001212350.html

感想、要望等ありましたら
お気軽にご連絡ください。

die-try-in@hotmail.co.jp

twitterもやっております。
http://twitter.com/#!/tentengu